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―  ビッグブロック物語  ―

BIG BLOCK  STORY

 

 あやふやエンジンスワップレポート

ご利用は計画的に!

 

 

 

はじめに

フォードのエンジンで楽しむなら302とか351Wにしておくのが無難であるのは皆様

ご存知の通り。アフターパーツも多く、ギンギンにいじくり倒すにはもってこいでしょう。

 しかし、私としましては特別扱いの427SOHCはともかく390や428などの往年の

FEビックブロックにどこか哀愁を感じずにはいられません。ただ単に何となくです。

 

誰が言ったか知らないが…パワーウエイトレシオに優れ、水廻りも良く、決して悪くない

エンジン351C。パンテーラにも搭載されたりで、コアなファンもいらっしゃるとか。

こいつもまた、時代の波に飲まれたちょっぴり悲しいエンジン君なのでした。

 

実体験では、回したときに発揮するタイプかな?と思います。(曖昧)

 

 

 

 

2010.10月

これまでの話

 

私の351Cはクランク付近からのオイル漏れが酷く、ミッションもシンクロなのか

小谷美可子なのか、ギアが入りにくく修理が必要な状態です。

どうせ降ろしたり直したりするなら載せ替えちゃおうかな?とジメジメ悩んでおりました。

 

そんな矢先にタイミング良くリビルト済みのビックブロックを発見!

 

 

これは!390→ブリット刑事→チャージャー猛追可能→バックでホイルスピン→購入 

 

気付いたらレンタカーのトラックに乗って引き取りに走っていました。

車屋さんにクレーンをお借りしましたが、エンジンなど自分で吊ったことなどありません。

でも、その気になれば何とかなるものです。

 

 

 

家に帰り、古タイヤにエンジンを降ろしてやっと事の重大さに気付いたのでした・・・。

 

2010.11月

パーツ探しの日々が始まる

いざ部品探しを始めてみると改めてFEブロック用は少ないと実感しました。

しかし、めげてはいけません。351Cもモパーもパーツが少なかったのですから。

 

FEは、390GTや428CJなどスペシャルなモデルが存在している関係で、本国には

専門のショップがある様子。部品がどうしても無いという事では無いようです。

 

11月は、第一弾としてMUでパワステ関連やエンジン前面補器類のブラケット、

ラジエーター周りなどをオーダーしました。

ボーナスが出たら次回はデスビやフライホイール、ダンパー、

へダーなどを一まとめにして頼む予定です。

 

男らしく給料の殆ど全てをぶち込みます。後の事は後で考えましょう。

 

苦戦した物:Egオイルレベルゲージ、オルタのブラケット(アフターパーツ品薄)

 

個人輸入と送料

個人輸入する場合、通常なるべく注文を一本化して送料の負担を軽くしよう

というのがセオリーですが、お得でない場合もあります。

箱が1個から2個になったり、箱サイズが大きくなると送料が跳ね上るため

必ずしも一括オーダーが得策とも言い切れません。

また、ハンドリングチャージに輸入消費税、地方税、通関手数料など

さらにカード会社の為替加算と、雪だるま式にコストがかかるため要注意です。

 

私の場合は、殆どMustangsUnlimited(以下MU)か

Summit Racingで頼んでいます。 

私の経験上ですが、大物を頼む場合の送料はMUの方が安いです。

(へダースの場合SUMMIT$352.99に対しMU$142.00という送料見積もりでした。)

Mustangs Unlimited    http://www.mustangsunlimited.com/

しばしばバックオーダー地獄にはまるお店ですが、カタログ無料で対応もスムーズ。

$24.95払ってメンバーシップを取得すると5%割引してもらえるという裏技が効きます。

 

MUで無い部品は、他のパーツ屋にも無いことが多い気がします。

 プロのレースをやる本気の方は、通常SUMMITなどの一般向けのパーツ屋さんは使わないのかも知れませんが、私は一般の部類ですので喜んで愛用させて頂いています。(;^_^A

それでも部品が見つから無ければ、セカイモンe-bayです。

無限の中古パーツが転がっています。

リスクとして発送遅れや外れもありますが、お宝探しには便利なシステムです!

 

※個人輸入を頻繁にするようになると、バイアグラやイミテーション高級腕時計などの

お知らせ(スパムメール)が大量に届くようになります。(笑)

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 2010年12月

エンジン小屋

実際にエンジンを積むまでにはかなり時間が掛かりそうなので小屋を作って

入れてやることにしました。廃材と買い足してきたベニアをコーススレッドで

バリバリ打ち込むこと3時間。無事完成!これで雨風は凌げるでしょう。

台風が来るまでには何とか載せ替えまで辿り着きたいと思います。

でないと多分飛びます…。

セカイモンちゃんと届くモン

オルタのブラケットが届きました。新品が見つからず、仕方なくセカイモンさんで

中古品を落札したのです。約2ヵ月で到着。時間は掛かりましたが、意外と

きれいな状態で出品情報の通りのモノが来ましたのでOKでしょう。

C8AEと打刻があり、私のエンジンのヘッドのIDと同じなので多分良い筈…?!

 

    

 

 

 

2011年1月

パーツ1便到着

ようやくラジエーターやブラケット類、パワステポンプ等が到着。

オーダーしたのは11月で、来たのは1月ですので In Stock Now

という表記はウソだったことになります。罪を憎んで人を憎まず。

 

 

 

ダメージ品の交換

 

あからさまにぶっ壊れたシュラウドが到着!なかなかやりますね~!

 

海外通販における発送ミスやダメージ品の対応は、私の様なお人好しの素人にとって

荷が重く感じたり、気が引けてついつい泣き寝入りになってしまいがちです。

 

しかし、恐れていても始まりません。一歩踏み込んで

未知とのコンタクトを試みることにしました。

 

●先ずは配送を行ったFedExのカスタマーセンターに電話

(非常に丁寧で、発送先に連絡してくれると約束。事後報告の連絡も頂けました。)

●次に発送元のMustangsUnlimitedのカスタマーセンターにメール

(即日、内容確認の返信が届き、翌日には新しい物を送ると再度連絡アリ。) 

●1週間後に品物が無事に到着!

(送料はかからず、品代はオーダー時の決済が引き継ぎになり交換扱い)

    拍子抜けするほどあっさりと終了...。

 

 

 ダメージ品の交換は実にスムーズに行われました。

 

クレーマーが騒がれる昨今ですので、極めて紳士的にコンタクトを試みました。

そうです、今年の流行はイケメンでもつけ麺でもありません!

2011年は、ジェントルメンの時代なのです。 

 

 

ブラケットを仮合わせ

成人の日、暇をもてあましていたので補器類のブラケットを試しに取り付けてみました。

 

 

Egスタンドはありますが、上手く組み付けできずタイヤの上(悲)

 

 オルタのブラケット、クランクのダンパー止めボルトなど取り付けているうちに

パワステのアジャストプレートが無いことに気付きました。

(ウォーターポンプの穴とブラケットを連結する板です。)

これが無くてはパワステにベルトのテンションを掛ける事ができません。

完全にうっかりミスです。早速セカイモンで落札しておきました。

 

暇つぶしが以外と重要な発見に繋がることもあります。これで私も成人なり。

 

 

 これが噂のアジャストプレート

 

セカイモンより入手。当時物をペイントし直した物を選びました。

こいつがウオーターポンプ右の穴と銀色のポンプブラケットとの間に収まるわけです。

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2011年2月 

トランスミッションで一悶着

 

私のマスタングは、351CにTOREMECという商品情報で売りに出ていました。

しかし、どう見てもボルグワーナーと書いた一昔前のT-5!?しかも壊れています。

これまでガマンして乗って来ましたが、もはやフラストレーションは爆発寸前です!

 エンジンスワップを期に、ミッションもリニューアルするしかありません!

もちろんM/T!アメ車はオートマ向きだと言われても、これだけは譲れません。

 

ビッグブロックで増大するトルクを受け止めるにはT-5では役不足。

トルク許容量、使い道などから色々検討していくと…

 

 

悩み抜いた末に辿り着いた結論はTKO-600です。

KEISLERのAT→MT載せ替え用フルキットを選択しました。

 

 

KEISLER http://www.keislerauto.com/

キースラーと読むようですが、本場の発音ではケイズラーと聞こえます。

 

(理由は以下の通り)

 

   1.アルミのベルハウジングが手に入る。(これが入手困難)

 2.あまりキツキツのクロスミッションでなくてよい。 

3.オーバードライブに余裕が作れる。(0.64)   

   4.フライホイール重量を一旦任せて様子を見たい。    

    5.ローラー式のパイロットベアリングが手に入る。     

6.トルク許容範囲に余裕がある。         

          7.部品のマッチングで必ず起こる二度手間を回避できる。        

          8.プロペラシャフトが付属で長さの加工が必要ない。          

etc.

 

手元に来るまでに時間を要する様なので早めにオーダーをしておきました。

 

実はこのミッション、過去に所有した車に元から積んであり一度経験済みです。

ショートストロークのシフトフィーリングが、あまり好みではありませんでした。

(それがウリなのですが…)

個人的には、タイムよりフィーリング重視なのでルーズで大げさな操作感が好きです。

しかし、5速のロングストロークというのは、現実的に一筋縄ではいきませんし、

そんな贅沢は言える立場にありませんので、あっさり諦める事にしました。

また、オプションでハイドロリック式のクラッチを選択できますが、

過去に再三修理に悩まされたトラウマがあるので、選択しませんでした。

 

  ※ 後から解った事実: スモールブロック用とFEビッグブロック用で金額が倍!!

                  (KEISKERのキットの話)

                 

みんなFEに手を出さない訳です…。

 

 その後のレポート

 7月に部品が届きましたが…。

 

★結局FE用にはアルミのベルハウジングは無く、鉄製が送られてきました!?

★クラッチも同じくハイドロリック式しか無かった為、仕様変更する事にしました。

 

「無いならそう書いておいて欲しかった」と言っても後の祭り。

この方が良かったのだとポジティブに考えましょう!

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 2011年4月の末

パーツ2便・3便到着

このご時世、石油王でも無い限り一度に全部の部品を揃えるというのは非常に困難です。ですので毎月出来る範囲でオーダーをする様にしております。1便が到着してから更に3ヶ月の時間を要しましたが、エンジン周りの部品が揃い何とか形になってきた様に思います。(デスピ・コイル・キャブ・オイルポンプ・ウオーターポンプ・燃料ポンプ・エンジンガスケットスターター・ハーモニックダンパー・プーリーセット、などなど。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これだけ揃えるのはホント大変!既婚者だったら一発で離婚されます(汗)

 

 

へダース事件

兼ねてから不安視していたへダースのチョイスにややこしい問題が発生。

なんと私の390に乗っていたのはGTヘッドであった為、適合のへダースがよりによってセレブ感満点のJBAからしか手に入らないと判明。

 

JBA Performance Exhaust マスタング用へダース

 

ノーマルの390とGTではエキゾーストポートの位置やボルトパターンが異なります。

絶対数の少ないGTヘッド用へダースはフッカーやヘッドマンなどの

ポピュラーなメーカーからリリースされていないのです。

しかも、仕方なくJBAを買ったとしても社外5速ミッションとのマッチングが合わない為、

間違いなく加工が必要なのでした。

安易にフッカーを叩いて凹ますくらいで済むと思った私が甘かった…。

この際アルミヘッドを組んでへダースの問題を一気に解消!!という訳には当然いかず。

 

加工前提でわざわざ高くて出来の良いへダースを買わなくてはならない…。

これもマイノリティーの宿命でしょう。

 

 

2011年 6月

へダース到着

 

 

オーダーより約1ヶ月半の時を経てJBAより待望のへダースが送られてきました。

JBA Performance Exhaustの390GT用へダース

 

 

チタンセラミックパウダーコートという代物ですが、もちろんチタン製ではありません。

一見つや消しグレーの単なる鉄パイプに見えますが、肉厚でかなり重量があります。

怪しげな謳い文句に釣られてチタンセラミックを選択。

Extream・Duty....果たしてそのヒートプロテクション能力は如何に!?

 

Tri-Y Headerということで4in2から2in1とややこしい形状。

14穴GTヘッド用と明記してあったにも拘わらず、16穴。ポートが合うか不安…。

バックオーダー寸評

 

   このへダーがデザインされた場所はアメリカですが、作られた場所はメキシコ。

日本→アメリカ→メキシコ→アメリカ→日本

MEXICOと言えばマカロニ・ウエスタンにタコス。これにコーラとハンバーガーと来れば

なるほど時間が掛かる訳です。

 

ゴム製品などは、東南アジア、インドなど予期せぬ国々も参戦してくることがあります。

イッツ・ア・スモールワールド 世界は狭い!

バックオーダーは夢と冒険の世界です。

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2011年 8月

スワップ作戦開始

 

とある秘密基地に運び込まれた

FE390エンジンとマスタングは

つべこべ言う間もなくエンジン&ミッションを降ろされて

まるで尻尾を引っ張られたドラえもんのように

放心状態で佇んでいたのでした。

 

今回降ろしたエンジン

 

1970年 351クリーブランド

意外と大きくてFEと並べても迫力負けしていません。

まだ活きが良いだけに正直もったいない…。

 

『これは古ぼけたのピックアップに搭載して買い物の足で使ったらナイスだな~。

ガスも食わないし、今度はオートマミッションと組み合わせて気楽に転がして…。』

 

こんな具合に所有していると破産してまいそうなので、どなたか買ってください!(望)

 

 

さらにお役御免のミッション

 

中古で意外とお目にかからないT-5ミッション(MT5速)セットでいかが?

 

ちょっと汚い感じですが、頑張って磨けば光るでしょう。

コイツはシンクロ故障気味でオーバーホールが必要ですが

80年代の純正ミッションの為、リペアも可能だそうです。

ちゃんと351C用のアルミ製ベルハウジングが…。またまたもったいない。

 

 

ビッグブロックのマッスルハート

 

怪しげに積み込みを待つ搭載予定のエンジン

 

購入時、OH済みでインマニはアルミ、気持ち高めのカムが入っていました。

念のためオイル・ウォーター・フューエルのポンプ3兄弟を強化タイプに変更し

レース規格のハーモニックバランサーとアルミのプーリーを組んでみました。

 

旧マスタングは元々エンジンルームが狭く大変なのだそうです。

社外ミッションにへダースも組むので、大人しく収まってくれるでしょうか??

 

 

脱線

サーキット用にアルミを調達

 

 

 

 

ミッキートンプソンの絶版、チャレンジャーです。

4×4用ですが、意外と合うと勝手に信じています。

 

こんな感じにペイントするつもりで入手しましたが、

まだ塗らずに迷っています。うーむ…

 

2011年10月

動けないのでリハビリの為にイベントへ連れて行くことにしました。

 

正統派ではありませんが、意外と人気者でした。

一見仕上がっているようですが、実は仮組み状態、もちろん不動車。

へダースやプロペラシャフトは、まだこれからなのでした。

 

そして

遅れ馳せながらオーダーしておいたHパイプが送られてきました。

 

 

へダースと同じJBA製で390・428ノーマルミッション用です。

ミッションの社外品なので同調管の位置変更が必要かもしれません。

一筋縄ではいきませんネ…

 

おまけに

欲張って外装部品もオーダー!

 

これはレインドリップレイルのリペアパーツ。要はドアの上の雨切りです。

買ってはみたものの、熟練の技が無ければ取り付けは難しそうです。

これを買う人は殆どいらっしゃらないでしょう。

 

 

これはマスタングの顔とも言うべきバックアップライト(アッセン)

フロントのウインカーやポジションランプに相当する物です。

実は付いていませんでした。

現在はグリル内にバイク用のウインカーが仕込んであり、

光ると最高にカッコ悪いのです。

いつかコイツに変更してコンプレックスを解消したいものです。

 

 2011年11月

憧れのサンフランシスコ

 

 

ブリット刑事マスタングのライセンスプレートです。

本国より立体的にプレスされた物を入手してみました。

登録シールも付いて来ます。

ちなみに今回は遠慮しましたが、68’チャージャーとの

刑事・悪役セットなんてのもありました。(笑)

 

 

こちらは以前より漠然と所有していた60年台後半の

カリフォルニア・ブラックプレート、当時物です。

リプロより厚みがあります。そして汚いです…。

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2011年12月

オルタのブラケットで一悶着

 

以前手に入れたオルタのブラケットに汎用のPowerMasterのオルタを組むと

裏の電極がヘッドに干渉してしまい具合が良く無いと判明。

対策として428CJのブラケットに変更することになりました。

通常の取り付け位置より下になる為、ヘッドを交わすことが出来るそうです。

 

イメージでは↓この位置から

 

↓この位置に移動したいのです。

 

オルタが下に来ていますが、お判りでしょうか??

 

☆ ブラケットの詳細 ☆


 

68-70 390 428 wo/ smog        68-70 428 CJ/SCJ With smog

C8AE-10156-B               C8AE-10145-B

C8AE-10145-A               C8AE-10156-A

 

左のノーマル390・428用から右の428CJ用に変更の予定です。

部品は入手しましましたので後は試すのみ!上手く行くでしょうか!?

 

  月日は流れ・・・

 

2012年8月

帰ってきたマッスルカー

 

 

 

ついにエンジンミッションが稼動!待ちに待った1年ぶりの復活です!

念願のビッグブロックブラザーとなって新たに生まれ変わりました。

 

早速、慣らし運転も兼ねて高速道路へ走りに出掛けてみました。

351Cよりも余裕のある滑り出し、車も軽く感じます。

ブレーキのタッチやミッションのフィーリングも抜群に良くなっていますよ!

 

あまり回す訳にはいきませんが、ギヤ比もちょうど良さそうな所に収まっている感触。

低音の増した凶悪なサウンド!ご近所から見えないプレッシャーをビンビン感じます!!

 

うーむなかなか良い。とニヤケていたらどうも白煙の量が多いのでは??

 

オイルが下がってます? (・・;)

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2012年9月

当然の報い

 

あまりにもエンジンを組んでから時間が経っていた為、

バルブステムシールが張り付いており、始動直後にやっつけた模様(汗)

 

エンジンを購入して2年弱、組んでからを考えればそれ以上放置していたのですから

無理もありません。今更ながらエンジン購入時に組んだ方から

「あまり長く置くようならバルブステムシールだけは変えたほうがいいよ。」

と忠告されていたのを思い出しました。が、既に時遅し…。

 

もはや、やるしかありません。

 

昔モパーのスモールブロックでやったことがあります。

記憶を頼りに勇気を出してバルブステムシール交換をしてみましょう!

 

早速、プラグを外してプラグホールからエアーコンプレッサーで空気を注入し

燃焼室に空気を充満させてバルブが燃焼室に落下しないようにします。

 

     

邪魔な物を外していきます。ロッカーアームもシャフトごと外して

バルブスプリングを自由にしてあげましょう。

 

スプリングコンプレッサー(中国製の安物)でバネを縮め、磁石でコッタ君を外します。

コッターが収まっている輪っかが外れにくいので、それらしき物をあてがいつつ

上からハンマーでぶっ叩いて外してしまいました。

 

 左上「それらしき物」    「ロッカーアームとシャフト

 中右コッターと輪っか 右下スプリングコンプレッサーとバネ

 

 

なんと!頼りなくも可愛らしいバルブステムシールでしょう。

交換する意欲が一気に低下しました。

 

 

念のためバルブのサイズを測っておきますと…約9.5mm

390・427・428の純正サイズ3/8というものに適合のようです。

 

純正タイプは薄手のゴム製です。見た目でもあまりに頼りないので、

現代的なスプリングで締め付けが効くしっかりした物を探してみましたが、

一向に見つかりません。

 

専門家にたずねたところシート側のサイズが合うステムシールは出ておらず、

アフターパーツに合うようにヘッドを削って加工するか、本気のチューニングショップで

ステムシールを製作してもらうしか無いということが判明。

こんな時、FEエンジンの難しさを再認識する瞬間です。

 

結局今回は、純正タイプのゴム製(ぺらぺら)の新品に交換することにしました。

早速アメリカにオーダーしました。只今、部品到着待ちです・・・・

 

 

2012年10月

ド・ハマリ開始

 

バルブステムシール交換を済ませたものの一向に症状は改善しません。

圧縮を計っても抜けている感じではありません。

バルブカバーを外した際1番シリンダーの上あたりにクーラントが溜まっていました。

水漏れでしょうか?インテークとヘッドの隙間からクーラントが吸気ポートに

染み出している可能性があります。

という訳で・・・

 

勢いだけでインマニ外してみました。

白煙悪化!

 

インテークを組み直しすることになり、ついでにローライズから

ミィディアムライズのインマニに変更することにしました。

その結果、劇的に症状が悪化!

空ぶかしすると白煙がモクモク噴出してきます。

それもかなりの勢いで・・・

オイルが燃えているのかな!?

 

組みなおしてから試しがけした程度にも拘らずこの有様です。

1番のプラグはチョコレートにディップしたかのようにテカテカ黒光りしていました。

インマニをいじってから症状が悪化していますので組みなおしせざるを得ません。

 

気を取り直して後日再チャレンジ!

 

ホースを外し水を抜き、ロッカーアームのシャフトやキャブ、デスビを外し

いざインテークを外す段階でアレレ?!・・・硬くて外れない(汗)

前回インテークを組んだ際、液体ガスケットを入念に使用した為、

ガッチガチにくっついてバールでこじっても外れません!

エンジンクレーンで引っ張らないと無理そうなので、ここて気力喪失

 

一回ボルトを緩めているので水やオイルが滲み出ている可能性はありますが、

前向きに「大丈夫!」と自分に言い聞かせ

このまま現状復帰することにしました。(まねするべからず)

 

 

最後にデスビを組んでエンジンを掛けてみようとしましたが、掛かりません。

1番の圧縮上死点とデスビ側の1番の接点を合わせたのですが、上手くいかず

おそらくどこかで間違えているのだと思いますが、この日はタイムアップで終了。

 

ただ故障車を不動車にした秋の1日。 無念・・・ 

 

 

2012年11月

開けてビックリブロック 秋の感謝祭

 

インテークが外れなかったのでエンジンクレーンで引っ張りながらバールで刺激。

ズコーン!と凄い音と共にインテークが外れました。

しかし、水やオイル混入の形跡はありません。

 

ヘッドが怪しい…。吸気ポートの貫通する穴を覗くとバルブの穴からオイルが

降りている形跡があります。

 

 

思い切ってヘッドを降ろしてみました。ここまできたら徹底検証です。

 

右バンクのへダースは全てオイルまみれ。悲惨です…。 

 

右1番・2番、左3番4番

ピストンの頭は全てカーボンで汚れています。

特に3番はドロドロ、4番は食べるラー油状態。

シリンダー内部をなぞるとピストンリングが上下してこさえた削れ具合を

はっきりとした段差として感じることができます。

ピストンリング大丈夫!?素人目でもキナ臭い臭いがプンプンしてます(汗)

念のためエンジン屋さんに確認。セル回しでの圧縮測定は

簡易的に大きなダメージを判断する程度、精密な圧縮は

ちゃんとしたテスターでないと解らないとの事。

という事は圧縮も抜けてたのかしら?

でも外した後ではどうにもなりません。(笑)

 

 

ヘッドガスケットは抜けている感じではありません。多分…

 

 

 

 

 

 

怪しいので組むなら加工しないといけません。

面研やシート加工、ガイド打ち込み等、工賃で新品が幾つも買えそうです。

 

ここまで(右バンクのみ)見ただけでもオーバーホール済みとは簡単な清掃と

ガスケット交換程度の内容だったのかもしれませんね…。

 バルブの種類もバラバラで非常にアメリカン!

バルブの頭のロッカーアームとの接点は、地金が出るくらい削れています。

徐々に白煙が悪化とはいえオイルが混入した状態で300km走行

するとエンジンはこんな感じなのでしょうか?

よくよく考えたらキッチリ組みなおして購入金額で収まる訳ありません(笑)

 

疑問は果てませんが、何せ事は前向きに!

時間とお金をつぎ込んでフルにオーバーホールするか?

諦めて次のリビルトエンジンを探すか!?

 

悩みどころでございます。

 

 

おや?

アルミヘッドのリビルトエンジン?

本国に400HPくらいで丁度良いのありますね~! 

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2013年4月

エンジンオーダー

平成24年の暮れ、意を決して

現地バイヤーさんを通じアリゾナのエンジンショップにコンタクト。

              

せっかくオーダーなので純正のブルーではなく

ゴールドにペイントしてもらっちゃいました。

2週間で仕上がるとの報告でしたが、

              

結局、出来上がり連絡(下の写真)まで4ヶ月経過…。

もはや何も言うまい。(泣)

 

 

怪しくて悪くないかも(笑)。

 

2013年5月

エンジン到着

 

待ちに待ったオーダーエンジン

予算の関係上、あまり特殊な注文は付けず、シンプルに作ってもらいました。

ちゃんと届いたので先ず一安心といったところでしょうか…。

 

 

シリンダーヘッド      エーデルブロック社製 パフォーマーRPM 

 

インテークマニホールド  エーデルブロック社製 パフォーマーRPM 1500-6500

 

カムシャフト   コンプカムズ社製 エクストリームエナジー ハイドロリック 1800-5000

 

 

キャブレター  ホーリー社製  4150HP 750cfm ダブルポンパー/チョーク無し

 

 

 

             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

ディストリビューター   マロリー社製  コンプS/Sシリーズ

 

      

 

 

 

 

 

 

 

   

 

イグニッションコイル   マロリー社製       プロマスタ‐Eシリーズ

イグニッションコントロール  マロリー社製  ハイファイア6AL デジタルCD

 

 

燃料ポンプ ・ オイルポンプ ・ ウォーターポンプ のポンプ3兄弟は

機械式でハイボリュームにしてあります。

 

 

大体こんな仕様でヘダースを入れれば415HPという感じだったと思います。

実際はどうなのかわかりませんが、そこまでのパワーは出ていないと思います。

 

トルクが増えて楽になりました。吹け上りはもう少し軽くてもよいと思いますが、

あまり追及すると乗りにくくなるのでちょうど良いのかもしれません。

 

今後エンジンを開けることがあればローラー化してみたいと考えています。

 

 

ギュウギュウ状態。ヘダース増し締めもエンジン下し作業となります(汗)

 

一度は青ブロックの390仕様で走らせているため補器類は、ほぼ付け替えるだけ。

あっという間に乗せ換え完了。もちろんプロにお任せしました。

 

と簡単に言いますが、FEを載せるのはスペースが無い分、

何かと大変だということは間違いありません。

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2013年5月

エンジンブロー

とは言ってもヘッドガスケット抜けですのでご安心?下さい(笑)

 

 

6月上旬の Ikura's Amefesロードレース に参戦予定でしたので

大急ぎで準備に取り掛かりました。

 

早速、慣らし運転に新潟までひとっ走り。

 

翌々日の一般走行会に参加してサーキットシェイクダウン!

 

2ヒート抑えめで走行。3ヒート目でパーン!と音がして排気から白煙が・・・・・・・。

 

気合で帰ろうと思いましたが、モクモクで走水温も急上昇!

 

ガスケットが抜けたのでしょう。オイルに水が混入して白く濁ってきました。

 

積載車で工場に直行となりました。

 

 

2013年5月

奇跡の復活

 

今回のレースは走れないから応援しに行こう。

などと楽観的に構えていると。

 

プロメカニックの方から「間に合えば走る?」との質問が

 

「そりゃ間に合えば走りますけど・・・間に合いますか?」と、わたくし

 

「やるだけやってみるから」とお返事が!?

 

すると次の日には「バラシて洗浄したけどガスケット持ってます?」との連絡が!

 

自宅にあったガスケットをかき集めましたが、足りないので

翌日、お付き合いのあるアメ車のお店を2件ほど回って何とか必要分を揃えました。

 

それを持ってプロメカニックの方のところに行ったら待ってましたとばかり作業開始。

 

なんと3日で元通り!

 

かくしてIkura's Amefes ロードレースに間に合わせることが出来ました。

 

 

私の車が仕上がらない期間が長く、サーキットも応援で我慢していたのを

プロメカニックの方は、知っていたのです。

そこで私のために遅くまで作業して間に合わせて下さったのでした。

なんという広大な心遣い・・・・ありがとうございます。

感謝しかありません。

 

 

どんな草レースであろうと毎回ドラマが存在します。そういう部分も醍醐味の一つです。

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ビッグブロック物語FINAL 

 

2013年6月

 

走れマッスル!

 

 

Ikura's Amefes ロードレース

 

 

本当はレースに出たかったのですが、もし故障で迷惑をかけてしまうと

イベント自体の運営に支障が出てしまうので

念のため、レースでなくフリー走行のクラスに変更して頂きました。

 

元気よく走れたと思います。

 

「プロメカニックの方からはもっと回せ!」と声がかかりましたが

わたくしは、昨日まで「様子見で」って言ってたじゃない・・・ と

嬉し顔でぼやいていたとか いないとか。  ^-^

 

2年かかってしまいましたが、やっと念願かないました!

めでたしめでたし。

 

あとがき

 

レース直前にエンジン故障という最悪な事態に

ヘラヘラ笑っている自分にふと気が付き、

よくもここまでタフになったものだと感心している もう一人の自分。

 

 

アメ車に乗り始めてから、思えばここまで色んなことが起こりました。

 

以前はこの修理にいくら(¥)かかるとか、また乗れなくなるとか

目先の事に囚われて、最低限の修理を優先する傾向がありました。

 

しかし、現在はそうではありません。

愛車に関われる「お楽しみチャンス」と感じられるようになりました。

 

故障には、お勉強と遊びが沢山詰待っています。

しっかり考えて最善の方法を選択したと思えた時ほど

充実感で満たされ、とても気分が良いと学んだのです。

 

とはいっても

相談に乗ってくれる仲間や信頼できる専門家との出会いによって

目の前が開けたのは言うまでもありません。

 

その方たちのお陰で、自分でも薄っぺらながら構造を覚えてパーツをオーダーしたり

組み付けてみたりサーキットを走ってみたり・・・・・

少しづつ前に進みながらより楽しく車と付き合うことが出来るようになれたと思います。

助けて頂いた皆様には、本当に感謝で頭が上がりません。

 

生活面でも仕事のスタイルを変えたり、家族の理解が得られる環境を作ったり

結婚してみたり?と色々工夫をしてまいりました。

 

エネルギーがいりますが、環境を整えることも大事なことだと感じます。

 

わたくしも今後も愛車との関係を続けていけるよう

出来ることは惜しまず、精進してまいりたいと思います。

 

皆様もご苦労されているかもしれませんが、どうか頑張ってください。

 

きっと大丈夫です!   

もちろん責任は持てません(笑)

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

私がエンジンをオーダーした会社が消滅したようです。2015年現在 

 

ホームページが消えています!

 

D&J Machine and Performance Engines Tuff Dawg Engines 

Took my money and ran Phoenix Arizona

 i cannot get ahold of anybody at shop.

 

検索しているとこんな感じの記事がちらほら…。

 

以前は、ebayでリビルトエンジンの出品をよく目にしたのですが.…。

 

.私はガスケットは抜けましたが、物は届きましたのでセーフ。

しかし、カード決済の後、トンズラされた方々がいらっしゃるようで

何とも心が痛みます…。

 

 

さらに ミッションをオーダーしたKEISLER社も消滅! 

 

2014年

Keisler Engineering Bankrupt.

 

こちらはきっちり倒産したようですが、後釜の会社が引き継いでいる雰囲気。

確かな事はわかりませんが、困ったら次はここにします。

SILVER SPORT Transmissions  

http://shiftsst.com/

 

 

エンジンスワップは無事、完了しました! 

お付き合いありがとうございました。

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